高度心臓血管治療施設 24時間救急救命対応

24時間救急救命体制

高度心臓血管治療専門施設

末梢血管治療(EVT)

末梢血管とは手や足などの血管のことを言い
詰まってしまうと身体に様々な症状を引き起こしてしまいます

末梢血管治療(EVT)とは?

末梢血管治療(EVT)とは、「末梢血管疾患(閉塞性動脈硬化症、重症下肢・上肢虚血、急性動脈閉塞など)」を主とする手足の血管が細くなったり、詰まったり箇所に対して、腕や足の付け根にある動脈から細い管を入れて、バルーン(風船)やステント(網目状の金属)で広げて、血流を良くする治療です。
メスを使わずに行う治療ですので、患者様の身体的な負担が少なく、早期の社会復帰が可能です。当院では国内・海外で治療や教育を行う経験豊富な医師が治療を行なっており、毎年600件以上の末梢血管カテーテル治療を行なっております。

末梢血管疾患(PAD)

閉塞性動脈硬化症(ASO)

足の血管が何らかの原因による細くなったり、詰まったりしてしまい、足や指先の筋肉に十分な酸素や栄養を送り届けることができなくなってしまう病気です。
主な症状ですが、一般的には、歩行時にふくらはぎに疼痛が出現し、休憩すれば改善するが、再度歩けば症状が同じように出現する、という症状のことを”間欠性跛行”と呼びますが、主な症状になります。しかし、足の張り・冷え・痺れなどの非典型的な症状や、症状がない人も中にはいます。原因は様々ですが、糖尿病・喫煙者・高齢者・高血圧症・脂質異常症などが原因と考えられております。通常の健康診断では、閉塞性動脈硬化症の発見は難しく、発見するためには、ABI(足関節/上腕血圧比)で手足の血圧を測定することや、下肢エコーや造影CTで血管を診ることが必要となります。内服薬・運動療法・カテーテル治療・外科的手術が治療の基盤となります。当院ではいずれの治療も行なっており、他院では治療困難だった患者様に対しても治療を行なっております。

重症下肢虚血(CLI)

足の血液の流れが非常に乏しい状況で、足に傷を負ってしまうと、傷を治す栄養成分が送り届けられないため、傷が治らない状態が続き、さらに感染など起こして悪化してしまうと腐ってしまい、切断しないといけなくなる病気です。主な症状は、安静時に指先に疼痛・冷え・痺れなどの症状が出現し、手足の治りが悪い傷、さらには指先や手足が腐ることです。原因は様々ですが、糖尿病・透析・喫煙者・高齢者などが原因と考えられております。通常の健康診断では、重症下肢虚血の発見は難しく、発見するためには、ABI(足関節/上腕血圧比)やSPP(皮膚組織灌流圧)で手足や手足の組織の血圧を測定し、下肢エコーや造影CTで血管を診ることが必要となります。閉塞性動脈硬化症よりも進行してしまった病気ですので、血流を良くするカテーテル治療・外科的手術が治療の基盤となります。当院ではいずれの治療も行なっており、他院では治療困難だった患者様に対しても治療を行なっております。重症下肢虚血の血管の状態は非常に悪いため、傷が治るまでに血管が閉塞する可能性が高く、頻回に入院治療を要することがございます。

急性動脈閉塞

手足の血管が突然詰まってしまい、血流が途絶えてしまった状態のことを言います。血流が途絶えてしまうと、酸素や栄養が手足の隅々まで送り届けることができないため、手足の血色が悪くなり、痛みが持続します。さらに状態が悪くなると、感覚が無くなる・手足が動かなくなる、などの神経障害も出現し、ひいては切断を余儀なくされることがございます。死亡する確率は、心筋梗塞や脳梗塞よりも高く、突然発症してから、血流を良くする治療を行うまで一刻を争います。しかし、ご高齢の方では、症状が出にくい方もいらっしゃいますので、足の色が突然悪くなり、その状態が続く場合は早期にご相談ください。

PADセンター長

原口 拓也

原口 拓也はらぐち たくや

学歴・職歴

2008年
久留米大学医学部医学科 卒業
2008年
千鳥橋病院
2009年
大手町病院 救急部・集中治療部
2010年
千鳥橋病院 循環器内科
2014年
カレスサッポロ時計台記念病院 循環器内科
2018年
札幌心臓血管クリニック 循環器内科
2018年
札幌心臓血管クリニック 循環器内科 PADセンター内科部門長
2019年
札幌心臓血管クリニック 循環器内科PADセンター長
2020年
札幌心臓血管クリニック 循環器内科 部長兼務

免許・資格・職歴

  • 日本心血管インタ-ベンション治療学会専門医
  • 日本循環器学会認定循環器専門医
  • 日本内科学会認定内科医
  • 浅大腿動脈ステントグラフト 実施医
  • ゴア®バイアバーン®ステントグラフトワークショップ
    修了証取得

末梢動脈疾患(PAD)は日常生活の質を害する血管の病です。足の歩行時の痛み、安静時の痛み、痺れや冷感、難治性の傷が主要な症状となります。治療を施さなければ、足の痛みの影響で外出が億劫になりますし、傷は難治性なので進行し、最終的には壊死してしまい足の切断に至ることがあります。主な治療方法として、薬物・運動療法、カテーテル治療、バイパス手術がありますが、当センターではいずれの治療も可能であり、最大限の努力と熱意を胸に、これまで培ってきました世界最高峰の技術と日本最先端の治療器具を用いて、よりよい治療を患者様に提供しております。また、PADは足の血管の病のみならず、全身の動脈硬化(特に心臓や脳血管)を併発していることが非常に多いため、当院では全身の血管の検査を最新の機器を用いて随時行っております。
何かお困りの症状がございましたら、まずは当院へ御相談されてください。患者様の未来へ踏み出すその一歩のために、我々は尽力させて頂きます。より良い未来を共に創りましょう。

特殊なカテーテル治療器具

薬剤塗布バルーン

薬剤塗布バルーンとは、通常のバルーン(風船)に動脈硬化を予防する薬剤が塗られているため、治療後に再び血管が細くなったり、詰まったりする確率を下げ、通常のステントと同等の治療成績と言われております。当院では独自の治療法を追加することで、一般的な治療成績よりも良好である、と言われております。当院では、透析シャント治療にも使用することが可能ですので、シャント治療を繰り返している患者様にも有効と言われております。

薬剤塗布バルーン

薬剤溶出性ステント

薬剤溶出性ステントは、通常のステント(網目状の金属)に動脈硬化を予防する薬剤が塗られているため、治療後に再び血管が細くなったり、詰まったりする確率を下げ、通常のステントよりも優れた治療成績と言われております。当院では、薬剤溶出性ステントが適応だと判断される患者様には、積極的に使用しております。

薬剤溶出性ステント

末梢血管ステントグラフト

末梢血管ステントグラフとは、外科的バイパス手術が治療の中心として行われてきた非常に長く血管が細かったり、詰まっている患者様に対して、新たなカテーテル治療を可能にする道具として注目されております、末梢血管ステントグラフとは国内・海外でも既に幅広く使用されており、末梢血管疾患治療における治療成績の改善が報告されております。当院では、必要な患者様に対しては積極的に使用しております。

末梢血管ステントグラフト

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