心臓血管外科
経験豊富な熟練の外科医とそれを支える専門のコメディカルスタッフが集結し、
道内随一の陣容を誇る心蔵血管外科を開設致しました。
迅速で的確な判断の下に、繊細かつ確実な手術操作を要求される心血管外科手術においては、どれひとつとして安易な手術はありません。
一見単純そうな手術においても、ちょっとした判断の違いで患者さんの予後、生活の質、ひいては命に直接係わってきます。
心臓血管外科手術ほど外科医の技量に左右される診療科はありません。またその診療技術はまさに日進月歩であり、常に新しい技術、知識を身につけていかなければなりません。
主な疾患
虚血性心疾患
狭心症や心筋梗塞などの心臓の筋肉に血液が流れない病気に対して「冠動脈バイパス術」という外科的手術を行います。
多くの施設では人工心肺を用いて手術を行なっていますが、合併症を引き起こすリスクがあるため、当院では極力使用せずに行なっています。さらに、手術支援ロボットのダ・ヴィンチを用いることで身体的・精神的負担を軽減させることも可能となりました。
弁膜症
弁膜症とは心臓にある血液を逆流させない弁が正常に閉じなくなることを言います。
大きく分類すると、弁の開きが悪くなる「狭窄」と弁の閉じが不完全になる「閉鎖不全」の2種があり、ほとんどが大動脈弁と僧帽弁のどちらかに発症します。
治療は人工弁に取り替える「弁置換術」と、弁の機能を回復させる「弁形成術」があり、当院では、95%の症例を胸骨を切開せずに行う低侵襲手術(MICS)もしくはダ・ヴィンチによって行ないます
大動脈瘤
大動脈瘤とは心臓から、全身に血液を送り出す大動脈に、こぶ状の膨らみができる病気です。大動脈瘤が破裂すると大出血を起こすために、死亡率が非常に高くなっています。そのため、大動脈瘤が見つかった場合は、すぐに精密な検査が必要となります。
主な治療方法は人工血管に取り替える「人工血管置換術」と、血管の中に人工血管を挿入する「ステントグラフト内挿術」の2種があります。