薬剤科
薬剤科ではすべての患者様が安心できる薬物療法の提供に力を注いでいます。
薬剤科の主な業務は、調剤業務、注射薬払い出し業務、持参薬識別・服薬指導といった病棟業務、
医薬品管理、医薬品情報提供などのほかに、院内の各種委員会にも参加しています。
現在の薬剤部は一般病棟が存在する3階に位置しており、スムーズに病棟へ出向けるシステムになっています。
なお、外来はほぼ100%院外処方となっています。
調剤業務
入院患者さんに対し医師から処方されたオーダーは「株式会社湯山製作所」の部門システムを活用して調剤業務を行っております。2021年8月より全自動分包機を株式会社湯山製作所の最新機器に変更しました。この機械のメリットは様々な手順においてチェックシステムが働き、カセット内への充填ミスを防止することが可能となります。また「錠剤自動仕分け装置タブソート®」を導入しました。この機器は一包化された薬品(分包間違い、処方変更、返品薬)を機器に投入すると自動で仕分けする機器で、薬剤師の労力を限りなく減らすことができます。さらに「ピッキングサポートシステムNEW PORIMS®」を導入しバーコードを活用することで薬剤の取り間違いを予防できるシステムを導入しました。最新の機器を導入することで、業務の効率化と医療安全の両方においてAIと共存を目標に掲げています。
注射薬払い出し
注射薬も基本的には処方せんに基づいて調剤・払い出しを行います。患者ごとに一つのトレイにまとめて払い出すことで看護師さんの業務負担の軽減や投与間違いを防止します。注射薬も「株式会社湯山製作所」の部門システムを活用しており、注射用ラベル・払い出し伝票を工夫をして医療事故防止に努めています。また「ピッキングサポートシステムNEW PORIMS®」を活用出来、調剤間違いを防ぐことができます。
病棟業務
循環器病棟に入院される患者さんは入院前から複数のお薬を服用している場合が多いです。循環器疾患の治療において薬物治療は非常に重要であるため、誤って服用することがないよう、かつ継続的にお薬を服用できるように調剤方法を工夫し、処方されている薬剤の服用意義を説明し納得して頂くことが大切と考えています。アドヒアランスやコンプライアンスという言葉があるように、たとえ医師が良いお薬を処方しても、患者さんがお薬を服用していなければ治療の意味がありません。退院した後に、しっかりと正確な服用方法で服用を継続できるようにサポートするのも薬剤師にとって重大な責務です。
プレアボイド報告も積極的に行っており、日本病院薬剤師会よりプレアボイド報告施設の認定も受けております。
毎日行われる病棟回診に薬剤師が同行しリアルタイムで医師へ情報提供・疑義照会・処方提案を行うことができます。医師とは毎日コミュニケーションがとれ、病棟業務においてはメリットとなっています。
医療はチームで行うのが基本です。医師・看護師・臨床検査技師・診療放射線技師・事務員・リハビリスタッフ・ソーシャルワーカーなど多職種と連携をとり、患者さんをサポートしています。
委員会活動
院内で行われている各委員会に薬剤師が参加しチーム医療の推進、病院経営に貢献しています。
- 医療安全委員会
- 感染対策委員会
- NST褥瘡委員会
- 患者サービス委員会
- 輸血療法委員会
- 倫理委員会
- DPC対策委員会
- 薬事委員会
薬薬連携
門前薬局との合同勉強会を実施しています。2021年はコロナ禍ではありましたが、年2回開催することができました。
一部オンラインで参加とし、なるべく多くの薬剤師が参加できるようにしました。
病院と保険薬局が連携することで患者様へ安全な薬物治療が提供できます。
今後の展望としてはサテライト病院との連携の強化も検討しております。
また、トレーシングレポートや検査値付き処方箋も今後導入を検討しております。
所属学会・認定薬剤師
当院では学会参加や認定薬剤師取得に対してサポート体制が存在します。
現在当院の薬剤師が取得している資格は下記の通りとなっています。
- 日病薬病院薬学認定薬剤師:日本病院薬剤師会
- 研修認定薬剤師:日本薬剤師研修センター
- 心不全療養指導士:日本循環器学会
- 医薬品安全性専門薬剤師:日本医薬品安全性学会
- NST専門療法士:日本臨床栄養代謝学会
その他所属学会
- 日本腎臓病薬物療法学会
- 医療の質・安全学会
- 日本心臓リハビリテーション学会